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おしゃべりサロン くらら舎


生きているということは学ぶこと
by kuraramichiko

タケちゃん

NHKのテレビ小説「おひさま」を視ています。

今日は、陽子先生の深い思いやりに涙してしまいました。

みちこさんの終戦は、国民学校4年生のときでした。

そして、突然、みちこさんは「タケちゃん」のことを思いだしました。

タケちゃんは、都会からの疎開児童でした。

タケちゃんは、墓地のなかのお地蔵様を祭っているお御堂に、

一家揃って住んでいました。

農家でありながらも、みちこさんは、お米は「兵隊さんのために」供出、

麦の中にお米が入っているようなお弁当、真中に梅干し、

他におかずは時々の野菜ばかり食べていました。それが普通の生活でした。

タケちゃんは、お昼は「家に帰って食べてくる」と言って、

お弁当を持ってきていませんでした。タケちゃんは、お勉強もよくでき、

頭の良い男の子でした。毎朝早起きして新聞配りもしていました。

終戦後暫くして、タケちゃんは都会へ帰って行かれました。

それから30数年振りに再会しました。

小学校の同窓会です。

集まったクラスメートが、どのように「生きてきたか」自己紹介を兼ねて、

それぞれ話すことになり、タケちゃんの番になりました。

彼は、立派な紳士になっていました。

が、小学校時代の想い出を語りかけた途端、絶句、大粒の涙を流しました。

タケちゃんの家には「食べるものが無かった」のです。

タケちゃんは、お水で空腹を凌ぎ、ひとり高梁川の堤に座りお昼を過ごしていたのです。

恩師の先生はじめ、集まったクラスメイトも全員涙しました。

当時、幼かったとはいえ、みちこさんは余りにも疎い子供でした。

小学校時代の厳しく辛い生活がバネとなって、タケちゃんは立派な大人になっていました。

集まった全員、涙が乾いたあとは、ワイワイガヤガヤ。

タケちゃん、ミツちゃん等々と小学生に戻り、それはそれは愉しい同窓会になりました。

NHKの「おひさま」は、みちこさんの生い立ちと重なります。
by kuraramichiko | 2011-05-26 20:06 | 子供の頃
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