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by kuraramichiko
| 2020-02-10 13:10
| 想いのままに
姪達と一緒に入院中の実兄を見舞う。
意外と元気で頭の体操、リハビリ等々と励んでいる様子。
見舞う度、兄はその様子を明るく話してくれます。
みちこさんも何れ人様のお世話になる身。
実兄のように、いつまでも明るく
人様に接することが出来ますようにと願いつつ帰宅。
意外と元気で頭の体操、リハビリ等々と励んでいる様子。
見舞う度、兄はその様子を明るく話してくれます。
みちこさんも何れ人様のお世話になる身。
実兄のように、いつまでも明るく
人様に接することが出来ますようにと願いつつ帰宅。
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by kuraramichiko
| 2016-09-01 15:50
| 想いのままに
みちこ.還暦 詩「鳩時計」
ポッポ ポッポ ポッポ
小ちゃな お家の 小窓があいて
お八つの時間を 知らせる
マサちゃん家の
お店の奥にある鳩時計
あの木箱の お家のなかには
お父さん お母さん鳩も 住んでいるのかな
時を知らせるあの鳩は
男の子かな それとも女の子かな
お家のなかは どのようになっているのかな
ご飯は 食べているのかな
もう一度 鳩をみたいと
お店の前に 立っている女の子
お店の おじさんに
あと30分たたないと鳩は でてこないよといわれて
彼女は あきらめる
四っ年上の お兄ちゃんと交代で
足継ぎ台の上に立って
古い柱時計の
ネジを巻くのが仕事の女の子
鳩の住む 柱時計は
買ってほしいと おねだりしても
かってはもらえない
貧しい農家のお家には 似合わないことも
彼女は知っていた
あの鳩時計のある お家は
きっとお金持ち
分限者に ちがいない
マサちゃん家は いいなあ
時をかさねて 五十余年
女の子は 還暦をすぎ
オババになりました
おジジと二人きりの茶の間に
その鳩時計が かけられている
そして 毎朝
松笠模様の 重りの付いたクサリを
ジりジり ジりジりと ひいている
三十余年前
世帯をもって 間もない頃
念願かなって 手に入れた鳩時計
秒刻みの 確かさは ないが
電気も 乾電池もいらない
時代遅れで
めんどうだと
かえりみられなくなった
女の子は オババになっても
まだ 鳩の住む お家に
あこがれている
ポッポ ポッポ ポッポ
小ちゃな お家の 小窓があいて
お八つの時間を 知らせる
マサちゃん家の
お店の奥にある鳩時計
あの木箱の お家のなかには
お父さん お母さん鳩も 住んでいるのかな
時を知らせるあの鳩は
男の子かな それとも女の子かな
お家のなかは どのようになっているのかな
ご飯は 食べているのかな
もう一度 鳩をみたいと
お店の前に 立っている女の子
お店の おじさんに
あと30分たたないと鳩は でてこないよといわれて
彼女は あきらめる
四っ年上の お兄ちゃんと交代で
足継ぎ台の上に立って
古い柱時計の
ネジを巻くのが仕事の女の子
鳩の住む 柱時計は
買ってほしいと おねだりしても
かってはもらえない
貧しい農家のお家には 似合わないことも
彼女は知っていた
あの鳩時計のある お家は
きっとお金持ち
分限者に ちがいない
マサちゃん家は いいなあ
時をかさねて 五十余年
女の子は 還暦をすぎ
オババになりました
おジジと二人きりの茶の間に
その鳩時計が かけられている
そして 毎朝
松笠模様の 重りの付いたクサリを
ジりジり ジりジりと ひいている
三十余年前
世帯をもって 間もない頃
念願かなって 手に入れた鳩時計
秒刻みの 確かさは ないが
電気も 乾電池もいらない
時代遅れで
めんどうだと
かえりみられなくなった
女の子は オババになっても
まだ 鳩の住む お家に
あこがれている
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by kuraramichiko
| 2014-05-28 19:58
| 想いのままに
昭和22年1月11日 土曜日
その日は穏やかな日和の昼下がりでした。
肺結核で衰弱著しい兄が、
「外の景色を眺めたい」と 父にお願いしていました。
「よしよし」と 父は縁側のガラス戸や 納戸の障子も開け、
自ら起き上がることもできなくなった兄を抱えて起こし、
正座させました。
暫くして「ありがとうお父さん。閉めてください」
「よしよし 風邪をひいては いけんからのう」と、
父は急いで南北の戸障子を閉め始めました。
みちこは 年中軒下に置いている一畳台に腰掛けて、
その様子を耳にし「兄は未だ元気だ」と 安堵していました。
突然
「みつてる―う―!」と父の異様な叫び声に
みちこはハッと驚く と同時に、兄の臨終を察知し
冬枯れの田んぼの中を一目散に走り、
近くに住む父の従兄弟の伝吉小父さんの家へ飛び込み、
「あーちゃんが死んだ」と 伝えました。
兄は 肺結核でした 享年22歳
当時は パスもマイシンも無い時代で、
多くの人が命を落としていました。
昭和45年4月21日 父は67歳で旅立ちました。
声あげて泣き叫ぶ父の声を聞いたのは、
後にも先にも 兄の臨終のときだけでした。
その日は穏やかな日和の昼下がりでした。
肺結核で衰弱著しい兄が、
「外の景色を眺めたい」と 父にお願いしていました。
「よしよし」と 父は縁側のガラス戸や 納戸の障子も開け、
自ら起き上がることもできなくなった兄を抱えて起こし、
正座させました。
暫くして「ありがとうお父さん。閉めてください」
「よしよし 風邪をひいては いけんからのう」と、
父は急いで南北の戸障子を閉め始めました。
みちこは 年中軒下に置いている一畳台に腰掛けて、
その様子を耳にし「兄は未だ元気だ」と 安堵していました。
突然
「みつてる―う―!」と父の異様な叫び声に
みちこはハッと驚く と同時に、兄の臨終を察知し
冬枯れの田んぼの中を一目散に走り、
近くに住む父の従兄弟の伝吉小父さんの家へ飛び込み、
「あーちゃんが死んだ」と 伝えました。
兄は 肺結核でした 享年22歳
当時は パスもマイシンも無い時代で、
多くの人が命を落としていました。
昭和45年4月21日 父は67歳で旅立ちました。
声あげて泣き叫ぶ父の声を聞いたのは、
後にも先にも 兄の臨終のときだけでした。
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by kuraramichiko
| 2014-01-10 19:14
| 子供の頃
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